過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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858:[saga sage]
2011/09/10(土) 18:37:44.37 ID:0X3JsVYQP

フィアンマ「だが、アックア」

アックア「何であるか」

フィアンマ「俺様達が所属していたのは、ローマ正教の何だ?」

アックア「……神の右席であるな」

フィアンマ「なら、その目的は何だ?」

アックア「名前の通り、神と同等の立場である"右席"に座り、その力をもって更に別の存在"神上"に至ることである」

フィアンマ「なら、それを踏まえたうえで、俺様がお前にさせようとしていることは何だ? それは、一種、"神上"に到ることではないか?」

言われて、アックアもヴェントもハッと言葉を埋まらせる

フィアンマ「つまりだ、アックア」


「神の右席と言う組織が、この目的の為に創られていた。そう考えることだって可能だろう?」


そう言った彼の目はそれまでの余裕を感じさせるものとは異なって、真剣さを帯びていた

アックア「まさか」

フィアンマ「その通りなんだよ。最初からそう言う仕組みで、"神の右席"は有ったんだ。そうでなければ、今のような教皇との力関係はそもそも生まれない。誰も"神の右席"という組織を創ろうとしない」

言われるがままに考えてみれば、なるほど、納得できるものである

教会体系を考えるにあたって、教皇はその頂点でなければヒエラルキーという形の支配体系を維持するのは難しい

なぜなら、同格、又は上位の存在が有ればそれはいつしか歪みとなり、権力的な衝突を引き起こしてしまう。例を挙げれば、東西新旧に分かれた十字教のように

"神の右席"は教皇の影の相談役、などと言う表面的な意味合いを持っていたが、やはりいつしか上が教皇で下が右席という力関係は崩れてしまった

普通ならば、分裂を恐れてそんな力を持ちかねない組織は設置されない。されるべきではない

だが、事実"神の右席"は存在した。何故か。それを肯定するには特別な設置意図が、つまり目的があったから

丁度、フィアンマの行おうとしている事のような

「つまり、あなたの行いもまた、教義の内であったというわけですねー」


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