過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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866:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/09/10(土) 18:45:14.61 ID:0X3JsVYQP
「誰もこんなことは予測していなかった。だからって言い方は正しいか分からないけど」

"殲滅白書"の彼女は、窓の外の大道路で行われる光景を見ていた

ワシリーサ「万単位で食事を寄越せと人が雪崩込めば、こうはなるわよね」

その光景とは、睨み合うモスクワ市民と外から来た人々

万対万のぶつかり合いとなれば双方ただでは済まないが、あまりにも状況背景が違い過ぎた

方や、フィアンマの登場で他の場所に居た人間の不幸など殆ど知りもせずに比較的容易に生き残ったモスクワ勢

方や、数日間休む間もなく、まともな食事も出来ずに逃げ続けた人々。中には、本当に水くらいしか飲めていない人間すらいる

前後者の必死さが違い過ぎる

それでも後者は、今まで彼らを導いてきた、アレイスターに間接的に操られている、妹達の少女の静止を求める声によって、まだ止まっていた

まだその獰猛さすら感じさせる視線は暴力にならないでいた

なぜ私達はここまで辛い思いをしてきたのに、こいつらはのうのうとしているんだ、と言う不条理

勝手に先祖からスラブの地として伝わるこの地に現れ、農地を潰し、更には食料を寄越せと言ってくる理不尽

両者の主張が噛み合う訳が無かった

ワシリーサ「このままじゃ、衝突は時間の問題。どう動くのかしらねん、救世主サマは」

動きによっては、こちらも何か行動できるかもしれない

そんなことを思っていた矢先である。外の人間の群に新しい動きが生まれていた

ワシリーサ「……あれは」

群衆の後ろの方から半分に群が左右に割れ、その中央から異質なグループが進んで来ている

それは現代兵装の兵隊と騎士隊という異風な集団だった


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