過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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[saga sage]
2011/03/29(火) 05:11:10.86 ID:d+Glc2LZP
「…………ぬゥ、ッ!」
そこいらの半壊した建築物の太い柱に身を隠すが、アックアが隠れた縦横30m四方程度の建物ごと彼を押しつぶさんと、四方八方から白い濁流が襲う
光線などではなく、それらはただの小麦粉の津波である
もちろん、それほどまでに大量の小麦粉など、テッラという男が持っている訳が無い
最早テッラという名前の天使となったとも言える彼が、攻撃意思を持って腕を振るえば、それだけでロンドン中の小売店やパン屋から取って来たといっても少なく感じる程の量の小麦粉が現れる
それ程の量になれば、"光の処刑"を使った優先順位の置き換えなどしなくとも、小麦粉の津波そのものが持っているエネルギーだけで、大概のものを押しつぶす事が出来る
しかも、それだけのエネルギーを持った流体とも言える粉は、テッラの思い通りに流れ、舞うのである。"光の処刑"以外の、何らかの術式を込めることも可能だろう
本物の津波ならば、アックアにも介入することが出来たかもしれない
しかし、こと小麦粉という物質の取り扱いには、テッラに一日どころか千日万日の長があるのだ
非常に原始的だが、アックアは食らう訳にはいかなかった
食らえば恐らく、防衛術式の耐久力を上回るまで自らの周りを包み、大蛇の如く締め付けるだろう
アックアが跳躍して、崩れかかった家屋の屋根から少し高い鉄筋造りの屋根へ跳び移る
半壊していた家屋は、白の濁流が四方をから圧力をかけ、簡単に崩れ去ってしまう
そのまま、その濁流はまるで放水車の水の様に細く、高圧で、しかもかなりの速度で逃げたアックアへ伸びていった
アックアとて、当然なすがままやられるばかりと言う訳にはいかない
宙に3次元的で複雑な術式陣を描き、巨大な氷塊が二つ生まれる
一つは伸びた小麦粉から身を守る盾となる
そしてもう一つの氷塊を、宙に浮かぶテッラを打ち倒さんと暴力的に投げつける。しかし
「fgila:oj@……上位…uigfvaifgo……空気、水…alkfgqio;fahf;」
ノイズとしか言えない、聞き難い言葉が僅かにアックアの耳に入る
派手な音を立てて衝突した氷塊は、テッラの体を揺らすことも無く、力を失った様に地面へ垂直落下して行った
翼で弾き返すことも、守ることも必要ではない
氷塊はテッラが守るか何かをして砕かれると、そのまま複数の刃による攻撃手段となるハズだった
だが、根本的に僅かでも影響力を与えられないならば、それらに意味は無い
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