過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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909:高温状態のアイロンが降ってくるという[saga sage]
2011/10/11(火) 08:37:54.97 ID:F/zw6ecBP

もちろん、彼女が自発的に自らを庇おうと動いてくれたのが直接的な契機だが

そんなフレンダを滝壺は無意識に自らの盾となる様に、精神に干渉したのも事実だった

無意識的だった、と言えばそうであろう。滝壺にも生き残ると言う本能があるのだから

絹旗「同じ事って。………ぁ…ふ、フレン、ダ」

駆け寄る少女が、そのうつ伏せに倒れた死体を起こそうと手を伸ばして、しかしその手は別の女に止められる

結標「やめときなさい。ひっくり返した方がよっぽど気分が悪いことになるわよ」

相「残念ですが、その様ですね。10032号の駆動鎧も、完全に消えてしまいました。他の駆動鎧にも損傷が出ていますし」

結標「寧ろ、この程度で済んで良かった、って言うべきかしら」

御坂「仕方ないなんて言いたくないけど、あの爆発だもの」

「それでも、隕石粉砕用の最大火力では無かったようです。むむっ、さっきので管理システムがおかしくなってますね」

残った機体も、ところどころ火花が上がっていた

「大方、第7学区の拠点自体が電磁パルスにやられたのでしょう、と、ミサカは自己機体にもその兆候がみられることから推測します」

白井「学園都市側は電磁装置に障害が出て戦力純減、モスクワ側はこんなものを見せられて戦意喪失。これで両者の衝突が弱まるのでしたら、私達としても都合が良いのですが」

結標「そんなに都合良くいくかしらね。逆の作用だってあるわよ」

相「かもしれません。ですから、私達はこの沈黙の間に移動を優先させましょう。放射能にしても、皆さんの体中の微小機械がある程度は何とかしてくれますから」

本当に、高性能な微小機械である。今現在の技術水準では考えられないほどの

そんな彼女らのやりとりを見て、滝壺も今更どうとも思わなかった

すれている、といえばすれているのだろう

目の前で仲間が死んでも、この反応だ。核兵器の破壊圏で生き残ったことで現実感が無いのかもしれないが

自分ですらも、フレンダや妹達の一人が死んでしまったことに対して悲しむよりも、フレンダを都合のよい盾にしてしまった事自体に対して心が激しく揺さぶられているのだから

一度蒸発しきった川に再び水が流れだして、倒れたフレンダの体が洗い流されていく

せめて簡易な御墓でも、と死体の腕を掴んで引っ張ると、それは簡単に引き千切れ、更にその千切れた腕も自重で更に小さく千切れてしまった

移動させることもままならないし、水流は勢いを増すばかりで、遂に彼女を完全に水没させるまでになった

だから彼女は何も出来ず、先程までよりも余程具合の悪くなってガタガタと揺れの激しい駆動鎧の肩に、促されるままに乗った



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