過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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[saga sage]
2011/03/29(火) 05:11:50.71 ID:d+Glc2LZP
せめてもの抵抗として、アックアはその氷塊を地面に落ちる前で、粉々になるまで細かく爆散させた
太陽の光が都合良く屈折し、テッラの視界を一瞬遮ることには成功する
それによって、アックアは未だ壊れていない二階建の集合住宅の一室に身を隠すことが出来た
全ては、一瞬の、一撃の為
アックア(この傷さえなければ、などと泣き言を言っても始まらん)
部屋に入りきらない巨大なメイスは既に置いてきた。彼にとっては僅かな重量軽減でしかないが、彼の得物を置いたことには変わりない
空になった手で、胸の傷に触れる
さっきよりも酷く、その部分には血が滲んでいた。他にも傷は体中に有る。だが、所詮この程度である。心臓を殆ど失っていると言えるのに、つくづく、聖人という存在の体の強靭さは凄まじい
アックア「……ヴィリアン様」
こぼれた名前。彼の動きがほんの僅かの間、止まった
フ、と短く息を吐いて、彼は空気中の水を操って、術式陣を描く
その術式によって、今離れた位置に置いてきている金属製の5m程もの大きさを持ったメイスを中心に、それまで申し訳程度に生んでいた霧とは比較にならない、かなり濃い霧が生成されていく
テッラの今までの攻撃から、純粋な力量ではテッラに劣っていることを、彼は十分に感じとっていた
アックア(だが、いつまでも逃げているだけと思っているのなら、それは間違いなのである)
このように視界を奪い身を隠しているのは、逃げではない
力の大きさで負けるならば、頭脳を使ってその力負けを補ってやる。戦いの鉄則だ
特に急襲・奇襲ならば、一時的にその大小の関係から離れて、致命傷を与えられる
水に囲まれている、という状況ならば、今現在テッラよりは優位に立っている
だが時間は置けない。この場所にアックアを呼び込んだ葡萄酒の術式を応用すれば、今のテッラならばアックアの制御下にある霧の制御を奪えるかもしれない
発生した霧を媒介にして、テッラの居場所を探すアックア
だが、頭脳に入ってきた場所は彼の予想に反していた
アックア「近い、……後ろかッ!?」
振り返りながら、その手には愛用のメイスにも負けない大きさの鋭い氷の大剣が握られている
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