過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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914:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/10/11(火) 08:43:17.19 ID:F/zw6ecBP

怨むなら、何を怨もうか。こんな運命を強いた神か

好きにしてくれと、諸手を挙げて目を瞑っていた彼だったが、しかし、痛みの時間が来ることはなかった

なにか、えらく熱いな、と感じて片目を開くと、目の前に白い炎の衣を着た赤髪の男が立っている

「非常時だからと言って、ここに溜められた食糧を勝手に食い荒らす権利は君達には無い」

その男は、まず英語でしゃべった

「あ、ああ?! そんなもの知ったことじゃねえ!!」

「そうだ! 私達に餓えて死ねてのかい?!」

突然立ちはだかった存在によるものか、いつの間にか備蓄倉庫を覆う様に炎の壁が生まれている

これで、ただの一般人でしか無い彼らには近づく術が無い

「そうは言わない。決定があり次第、君達にも平等に供給される予定だ」

外からの人々に対応して、赤髪の男は今度はフランス語を用いた

「平等に、だぁ?!」「そんなんで満足できる訳ねーだろ!!」

「第一、それが何時になるってんだよ!? こちとらまともな飯なんてご無沙汰なんだ! 時期をはっきりしろ時期を!」

ステイル「悪いが、具体的な時期について断定は出来ない。僕にはその手の権限は無いんだ。だが、納得して欲しい」

「は、はぁ? ふざけんじゃねーよ! 舐めてんのか、クソ野郎! とにかくこの炎をなんとかしやがれ!」

ステイル「君達がここを諦めるなら、そうしよう」

「はいそうですか、って引き下がるわけねえだろうが!! どけねえってんなら、力づくだ!」

と。とうとう外からの人々の中の一人が、赤髪の男、ステイルに殴りかかった

フィアンマに力を注がれた復活者という今の状態でなくとも、接近戦は得意でないにしても、ただの暴徒の拳など、彼にとってはバッティングセンターで最遅球にミートさせるようなものでしかない

パシっ、と小気味よい音を立てて、男の拳を手の平で受け止めた

ステイル「やれやれ、君達がこういうのを望むなら、相手しよう。先に言っておくが、火傷程度では済まないと思っておくといい」

言うと同時に、受け止めた男の拳が火に包まれて、そのまま腕を這って男の体は炎に包まれた

一切の声すら上げる隙すらも与えられないまま、男はステイルの前にドサッと倒れ、その上まだまだ男を包む炎はやむ気配など無い

一瞬の出来事に、隊員を庇う様にして現れたステイルを取り囲んでいた群衆はたじろぐしかない



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