過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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92:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/03/29(火) 05:12:42.57 ID:d+Glc2LZP
そのまま、背の方向に立っているはずのテッラを、真っ二つにせんばかりの勢いで斬りかかった

剣の軌跡内にあった本棚や壁などが巻き込まれて軒並み真っ二つになる中で、しかしその大剣の軌跡は、斬り分けた廊下の途中でピタリと止まる

剣によって裂かれた部屋と廊下の壁の隙間から、声が入って来た

テッラ「おや、気付かれてしまいましたか。しかし、今の私とあなたの力関係から、あなたがこうして奇襲を狙うことぐらい、私でもスグに思いつくのは当然だと思うのですがねー?」

首を曲げ、廊下からアックアを見つめるテッラ

テッラ「その上、"光の処刑"を使用した私を襲うのに、水で出来た物、つまりこんな無粋な氷の塊など効きません。……あなたなら先程の事から予測してくると思っていたのですが、結果がこれとは、同じ神の右席として情けなく思いますよ」

アックアは片手で持っていた氷の大剣にもう片手を添えた

力を込めてみるが、確かに、テッラの方へ如何なる力を加えても1mmも進む気配が無い

アックア「確かに、水は通用しないようであるな」

殺意を込めた目で口を動かすアックアを見て、テッラは馬鹿にするように嘆息した

テッラ「今更その確認ですか。戦闘のキャリアが違うと豪語していただけに、ここまでとは少々期待外れですねー」

ピクリ、と僅かに剣が動いた

アックア「そう言えば、そんな事を言ったのであったか」

テッラ「ええ、聞きました。撤回しますか?」

アックア「いや、撤回はしない。貴様の言う様に、私も神の右席、十字教徒。嘘は大罪であるからな」

言い切ったアックアの剣からテッラへ押しつける力が抜け、僅かに離れる

アックアの自身が在るような言葉と行動から、アックアが何を狙っているのか、テッラは一瞬思考してしまう

撤回しないのだから、何かを狙っているのだろう。可能性を挙げれば、"聖母の慈悲"か?

そんなことに思考を、意識を奪われる

ほんの僅かで、隙と言うには短すぎる間

その隙を見つけることが出来るか出来ないか、アックアに言わせればそれがキャリアの差である

氷の大剣を、もう一度彼はテッラへ向けて振る

それを見てテッラは一瞬驚いたような表情を浮かべるが、大剣が触れる時にはつまらなそうな顔をしていた


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