過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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926:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/10/11(火) 08:51:03.06 ID:F/zw6ecBP
「お前、何をした」

聖堂の中央で、二人の人影が倒れている

片方は身が大きく、片方は少女。まるで生気を失ったように、倒れている

ワシリーサ「ホントは、こんなことはしたくなかったけど。現実を取らざるを得ないことだってあるのよね」

フィアンマ「アックアと戦いながら、そんなことを狙っていたとはな」

ワシリーサ「何処かの誰かさんの中じゃ、逆に戦いにくそうにしていたのよん。余裕があったわけじゃないけど、丁度良い時に丁度良い人が来て丁度良い嘘も付けたことだし」

フィアンマ「運命の女神とやらに愛されているようだな」

ワシリーサ「きっと女神様もかなり可愛いだろうなぁ。でも、その女神様のお陰で」

ヒュッ、とその場に転がっていた長椅子の破片が投げつけられた

それが、空中で生まれた爆発によって加速され、フィアンマの方へ

フィアンマ「……ッ」

空間身長によってそれまで一切の攻撃を避けて来た彼だったが、初めて自らの身を動かして、正確にはすぐ背にある固定祭壇の後ろへ跳んで、回避した

ワシリーサ「ほーら、反撃してなさらないのですかぁ、救世主様?」

そのまま、次々の破片を投げつける

恐らく、当りどころが悪くない限り死にはしない程度のものだが、それでもフィアンマは近場の柱の影に跳び込むようにして避けようとした

ワシリーサ「出来ないでしょうねぇ。所詮あなたはローマ正教の人間。その術式の流域はロシア成教と類似点こそあれど、異なるもの」

「"ロシア成教の救世主として"という前提を覆さないように魔術を使うには、その特殊で大き過ぎる力を扱う為の知識が無さ過ぎる。さっきまでの特殊な空間はあなたが救世主として、更なる真価を得るためのものだったみたいだけど」

「自分に対する縛りがきつすぎたわね。防御の面に付いては優れたものがあったけれど、種が知れていたら、それに対応することができる。何しろ、私達こそロシア成教徒なのだから。その理解の深度では負けたりはしないわ。必要な"力"もあなたが用意してくれたなら、尚更よ」



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