過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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[saga sage]
2011/03/29(火) 05:15:17.43 ID:d+Glc2LZP
直線状に伸びた小麦粉は、テッラに突き飛ばされながらも張ったアックアの防御の術式など、まるでなかったかのようにアックアを撥ねた
聖人という類稀なる身体能力を持った彼でなければ恐らく、接触の衝撃だけで新幹線に飛び込んだ轢死体よりも酷いことになっていただろう
直線状の小麦粉によって、元は道路だった場所へ叩きつけられたアックアの周りには、ちょっとしたクレーターが出来ていた
そんな彼の目の前に、見せつけるようにテッラが下りてくる
テッラ「この状況でも、先程の様な小細工は出来ますかねー?」
明らかに、出来ないだろう、と高を括った視線をテッラはアックアへ向けた
アックア「……出来ない、とは断言できないのである」
体を震えさせながら起き上ろうと力を込めるアックア。しかし、半分程体を起こすのが精一杯だった
それでも、血で滲んだ双眸はテッラを睨む
その様子を見て、テッラは目を伏せて首を軽く左右に振った
テッラ「まだ強がりを言いますか。だがこれも仕方のないことです。神の右席としての術式、"聖母の慈悲"を何故か行使しない今のあなたでは、もともと戦いにならなかったのですからねー」
テッラ「ですが、これで私の主張が間違っていなかったことが証明されました。間違っていれば、主はあなたに力を貸すはずですからねー」
これ見よがしにテッラは自らの翼をはためかせる。すると、霧が乱れてそこだけ天からの光が差し込んだ。スポットライト宜しくテッラを照らす
テッラ「ですが現実は、主が力を与えたのは私だったようだ」
そう言った彼を、テッラだけを照らす光を見て、アックアはフフ、と声を出して笑った
アックア「その力はフィアンマという人間に与えられたものに過ぎないのである。それが如何に"天使の力"にあふれ、貴様を復活させようとも、所詮は紛い物」
胸に巻かれた包帯は既に真っ赤で、口元からは喉を逆流してきた血が垂れている
だが、アックアは1m程度の深さのクレーターの中心でなんとか立ち上がった
アックア「間違っても貴様の信仰が故であるわけではなく、他の人間に頼っただけにすぎない。他者を頼るとは、自分が人間を逸脱した天使であるなどと自負しておきながら、所詮は人間なのであるな」
テッラ「その様な身で、よくも語るものですねー。ですが、訂正させておきましょう。この力がフィアンマに与えられたものだと言っても、そうなる様に運命を仕向けたのは、主に他ならないのですよ」
アックア「だから、その力が神から与えられたものである、と、のたまうか。つくづく、貴様の信仰は身勝手なものであるな」
テッラ「……いいでしょう。あなたと話をこのまま続けても、平行線は間違いないようです。あなたの信仰と私の信仰、どちらが正しかったか、あなたを先に主に尋ねさせてあげましょうかねー」
アックア「愚かであるな、テッラ」
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