過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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952:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)[saga sage]
2011/11/06(日) 02:48:33.06 ID:dQEA5iJzP

彼女は「はははっ」とゆっくり笑った

「ってことは、私達は随分と良いモルモット。つくづく実験台に縁が有るなぁ、私は」

エイワス「お笑いだろう? ともすれば、彼がやろうとしていることも、あちらにはお見通しなのかもしれない」

「もしそうだとしたら」

エイワス「そうだ、結果は既に決まっている。神という超常の塊に対して相対せんとする存在があるのも、それを投入して対応を見ている観測者の視点を考えれば、一種の安全装置のような働きとなる」

「観測者の意思から離れて暴走したモルモットを、それが作り成す神を、そしてその暴挙すらも、いつでも圧倒的な外部の力で踏み潰すための、ということか」

エイワス「制御装置・手段を組み込むのは、実験・思考の基本だ。それゆえに、非常に効率の良いアウトソージングとも言える。首にはずっと縄が巻き付けられていて、あとは足場を切り崩すだけだと言うのに、私達はその上を這うしかない」

「あんまりな想定じゃないですか、それって。彼も、そして君だって無駄になってしまう」

エイワス「確かに、客観的に見れば無駄かもしれない。が、これでも私は満足しているのだよ」

「満足?」

エイワス「そう。いざとなればの君達もいることだ」

「今の、答えになってないですよ」

数秒、間を置いた

エイワス「……私の興味の対象はどれも同じ。私から接しようとしない限り、どれもこれも向こうからは来てくれないのでね」

「辛い立場、ですね」

エイワス「だから、彼が崩壊する方へ進もうとも、あるいは何らかの解決の方へ進もうとも、私に求めてくるなら、私は彼に尽くすのさ」

「存在を必要とされない守護天使よりは、余程良いと」

エイワス「エイワスという存在、それ以前に、私は女だっただけだ。君と同じように」

え? と彼女が聞き返した先には、もう先代エイワスの姿は消えていた


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