過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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955:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)[saga sage]
2011/11/06(日) 02:50:04.56 ID:dQEA5iJzP
二振りのカーテナを握る腕は、彼の疲労を物語るには十分だった

柄の部分にまでベッタリとした赤黒い色が肩からつたわっている

強い力と強い力がぶつかれば、当然強い反作用が生まれる

天使に近い存在である復活者となったアックアのメイスとカーテナで打ち合えば、彼の体では当然のように無理がたたってしまう

しかもアックアは、明らかにこちらと本気で戦っていない。他の事に意識を向けていて、こちらに集中できない、と言った感じだった

それはそれで、舐められたものだ、と彼は感じてしまうが

まともに刃のついていない剣が、ザクっと地面に刺さった。騎士団長が片方のカーテナを刺したのだった

理由は、二刀流では最早体が持たないと判断したため。格段に力は減衰するが、腕が鉛のように重くなった今では、女王から供給される力を全力で行使できない為、対した変化は無いだろう

アックア「諦めようとは、思わないのであるか」

少し、嫌そうな顔で彼は言った

団長「ならば、……私を、フィアンマのところまで案内しろと言っている」

アックア「それは、出来ないのである」

団長「だったら、力づくしかないだろう!」

苦々しい顔で、両の手で握られた騎士団長のカーテナをアックアは受け止める

聖堂内に戻る必要があるならば、フィアンマは呼びつけに来るだろうから、まだ自分は必要な時ではないらしいが

だからと言いって、こんな戦いをしていても仕方が無い。だからと言って、突っかかって来る友を打ち倒す気にもなれない

否。いつかそうしなければならない、と彼も分かっている

多くの復活者が聖堂に入って行った、というより吸収されていった後、誰も出てきていない。ヴェントもテッラも

何か予想外の事が起きている可能性がある

アックア(しかし、なれば逆に聖堂内に入るべきではないのかもしれない)

自分は、術式でガチガチに縛られた神となったフィアンマを、消滅させる役割を持っているのだから

肝心要の役割。大事があってはならない

だがせめて、中から何か伝えがあれば

友の二の太刀の軌道を目で追いながら、そう思った矢先


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