過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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968:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)[saga sage]
2011/11/06(日) 02:59:24.61 ID:dQEA5iJzP

天が父であり神ならば、仮にその力を一部でも行使出来るならば

その術式において媒介となっていたカーテナの片方に、セカンドに、ヒビが入ってボロボロと朽ちていく

それだけでなく、彼女の額からは、ダラッと赤い液体が垂れていく。返された余波が、彼女の体を逆流したのだ

だが、しかし彼女は冷静だった

ローラ「そう来ることも、見通しはすんでいる!!」

もう片方に握っていたカーテナ・オリジナルを、彼女は地面に突き立てる

勇ましさに反比例して、その動作はアレイスターに何かを向ける様な事にはならなかった

アレイスター「剣を捨てたか。確かに、カーテナ如きでは扱える力が少なすぎるが」

ローラ「やはりあなたは、分析と戦闘、どちらかに集中した方がよいようね。……見当違いもはなはだしたるわよ」

ズブ、ズブズブズブッ、と

カーテナは突然モスクワの大地に飲み込まれていった

この大地そのものを剣として扱うつもりか、ともアレイスターは可能性を考慮したが

見えないところで、その剣はモスクワを貫いていた。つまり、狙いはモスクワなど小さな範囲ではなく、地球の大地そのもの

直後、聞いたことのない規模で、それこそ巨大な隕石でも落ちたかのような、途方もない衝突音が聞こえた

並行して、地震。というよりも、モスクワという巨大なタライを突き上げるかのような、縦揺れだった

その衝撃たるや、モスクワ市中の、いや、モスクワ全土の残っていた建築物を、一度宙へ浮かせて、更に地面へ叩きつける

ゴゴゴ、と更に地鳴りと地揺れは続き

終いには、先程開いた核兵器による巨大な大穴から、土色の柱、いや、恐らくは右拳の形を模した岩石の塊が、突き抜けていた

アレイスター「地球と浮遊したモスクワを繋げたか。なるほど、この方が君は力を使いやすいが。それでは――」

ローラ「それでは、"天"と"地"の力の差を埋めることにはならない。と言いたいのだろう? まさか本当に、それだけだとでも?」

微笑んだ、という可愛らしい言い方は似合わないが、彼女は自らの血を舐める程度の余裕を漏らす

ゆっくりと、地球とモスクワを繋げた腕の拳が開いていく

その、握られた巨大な岩石の拳の中に在ったのは



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