31: ◆F3/vexkffI
2011/06/04(土) 23:36:03.20 ID:KLTvyKEGo
冷たい夜風が頬にあたる。
既に陽は落ち、今では世界が黒に覆い尽くされていた。
かれこれ、三時間程。
歩道橋の柵にもたれながら、
下を過ぎ行く車の残像を呆然と眺めている。
男「…………」
俺は、一体、何をしているのだろうか。
いや、もういいんだ。
生涯をかけようと思った会社に捨てられ、
心を預けられるような友もいなければ、
愛を育もうと思う恋人の影すらいない。
男「……悲しいな」
男「なんてつまらない人生なんだ」
今の俺の姿を見て、父はなんて言うだろうか。
男「……きっと──」
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