過去ログ - 唯「直死の魔眼――?」
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40:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/03/07(月) 19:52:35.76 ID:/pwNr4Li0
 
4/現在(2008年・2月11日)


唯「……やんなっちゃうなぁ、もぉ」


 眠りに就いたような深夜の町並みは、“線”を際立たせる月明かりに照らされている。
 相変わらず恐ろしいのは変わりないけれど、無理に意識を向けなければ、生物のそれほど強烈な不快感は感じない。
 最近はこの光景について観察する余裕も生まれてきた。
 ………どうやらこのひびのように走る“線”は、渦巻くような“点”を起点に描かれているらしい。
 “点”は、多分、死そのもので。
 試した事は無いけれど、その“点”に強く触れれば、それはきっと死んでしまうのだ。

 …………何故、こんなものが私にだけ視えるのだろう。
 疑問は尽きないけれど、それを教えてくれる人はいない。


唯「――――――――ほぇ?」


 ふと、気付く。
 “線”が、少しずつ濃くなっているのだ。


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