25:別人 ◆Q7pSHpMk.k[saga]
2011/03/19(土) 02:23:48.76 ID:qxoCbwh40
「……」
しかし、木山は答えない。
否。
答えられない。
「……アレは……っ」
そのまま“何か”から逃げるようにほんのわずか後ずさる。
彼女の震える手から落下した拳銃が、空しく音を立てた。
しかし彼女は、自らの肩を抱いて震えるだけ。
「落ち着きなさい、木山君」
優しく声をかける幻生。
だがその声には、軽い失望の響きが含まれている。
「今日はこれでオシマイだねぇ」
「また会いに来なさい、待っているから」
その言葉に木山がハっと顔を上げた。
だがすでに、鉄格子の中では。
「い、ない……?」
囚われの身であるはずの幻生の姿が、煙のように消滅していた。
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