58:別人 ◆Q7pSHpMk.k[saga]
2011/03/23(水) 02:29:55.32 ID:TqL+JquH0
目の前に広がる惨状に、寮監は表情一つ変えなかった。
ただ、わずかに眼光を鋭くしただけである。
「病院内に侵入してきた連中は、全員“折り畳んで”おきましたが……」
「やはり外にもいたんだね? 患者を守ってくれてありがとう」
「当然の事です。それより、数多についてですが」
寮監の言葉を聞いた医者が、分かってる、と言葉を遮った。
「健診を今日にしたのは、君らが病院を守ると思ったからだろうね?」
「では、やはり」
「まずは彼に連絡を取ろう。何が起きているのか確認するべきだ」
そう話す2人の陰では、『管理個体』が赤く染まった自分の手を無表情で見つめている。
この瞬間。
彼女のスイッチが入ったことに気づいたものは、“この場には”誰もいなかった。
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