過去ログ - 【禁書SS】>>1が小説の練習がてら提供されたネタを片っ端か書いてみる
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◆i7m2C81CSc
[saga]
2011/03/09(水) 22:00:56.00 ID:IAft+n7o0
拳を握る上条に、
「甘い」
ダン!と地面を蹴る音がしたかと思えば、大天使の姿が目の前から消えた。
いや、遠のいた。
「クソッ…!」
「――その右手」
十数メートル先で、大天使が口を開いた。
「その右手、俺様の『聖なる右』を相殺させるようであるが。そもそも、人間と神との間には絶対的な壁があるのである。
――『神の如き者』の力、見せてくれよう」
轟!!という音とともに、『第三の腕』が再び地面にめり込む。
そして上条は、道路が裂けるのを見た。
「――ふん。やはりこの程度が限界であるか」
立ち込める粉塵の向こうを見たまま、大天使ミカエルはそう言った。
――ふざけるな。
「何?」
お前の力を必要とした僕がバカだったね。
「貴様の理念は果たされようとしている。俺様の力がなければ永遠に果たされぬままであったのだぞ」
それでもいいんだよ。
お前は僕のことを何もわかっちゃいない。
僕の理念をお前は知らない。
「――『我が名が最強である理由を」
違う。
僕の理念を教えてやるよ。いいかい。
――『たとえあの子は全て忘れてしまうとしても、僕は何一つ忘れずにあの子のために生きて死ぬ』
それが、僕の生きる道だ。誰にも邪魔はさせない!
「――いいかクソッタレ」
空中を舞う粉の中から、声が聞こえた。
「大天使だろうがなんだろうが、テメェは最強なんかじゃねえ」
大天使は慌てて周りを見るが、視界が晴れない。何も見えない。
「感情のないクソ野郎が最強のわけがねえんだ。最強ってのはな、自分の決めた理念をずっと貫き通す奴のことを言うんだよ」
「この、人間風情が――」
再び距離をとろうとした大天使の後頭部に、衝撃が走る。
後ろを見ると、サングラスを掛けた金髪の男が立っていた。
こいつのせいで跳び損ねた。この屑みたいな人間のせいで――!
苛立ちに任せて腕を振るうと、『聖なる右』が男に直撃し、彼は煙の向こうへ消えた。
――だが。
微かな足音に慌てて振り返るが、もう遅い。
「神様の操り人形が人間様に楯突くとどうなるか。その作り物の頭に叩き込んでやるよ!!」
すべての幻想を殺し尽くす『最強』の右手が、ステイル=マグヌスの顔面に突き刺さった。
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