過去ログ - 上条「もてた」part2
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67:nubewo ◆sQkYhVdKvM[saga]
2011/05/29(日) 11:07:07.68 ID:SLlGMAMSo

「ベッドって……」
「当麻君。今何を想像したの?」

返事をせずに上条が照れた顔をした。そしてそっと、姫神のベッドに腰掛けた。
そして姫神も、その隣に座って、きゅっと上条に抱きついた。

「こういうの。ベッドじゃないとできないもん」
「……だな。でもベッドなんていわれるとさ、ほら、な?」
「当麻君のえっち」
「文句あるか?」
「……だって。知らなかったよ。当麻君がこんなエッチなこと考えるなんて」
「秋沙の中の俺ってどんなだったんだ」

どんなって、正義のヒーローだったのだ。
もちろん上条がただの人だってことくらいもう分かっている。
だけど、上条に助けられたあの日に抱いた憧れの中には、
上条がエッチかもしれないなんてことはちっとも考慮されていなかったのだ。

「私以外の人には。しちゃだめだよ」
「分かってる。だから、秋沙には一杯するからな」
「うん……」

そっと、見詰め合う。
何度見ても、潤んだ姫神の瞳が綺麗で、そのたびに上条はドキリとなる。
穏やかさが特徴と言えるだろう自分の彼女の表情が、上条は好きだった。
それに合わせる様な表情が、自分にも増えた気がする。
美琴をバカをやっているときや、インデックスといるときに浮かべる表情とは全然違う、
それは姫神といるときだけの上条の顔だった。
勿論それは、姫神にとっても同じ。まだそれは仮初めかも知れないけれど、
恋人はお互いに影響されて、きっとその人にふさわしい人に変わっていくのだ。

「秋沙。好きだよ」
「私も。当麻君のこと大好きだよ……」

そっと上条が姫神の頬に手を当て、上を向かせた。
もうその仕草も初めてじゃない。ごく自然に、姫神の唇が上向いて、そっと上条の唇と重なった。
初めてのキスじゃないから、戸惑いだとか、恥ずかしさだとかはない。
だけど、キスするたびにその行為は新鮮で、瑞々しい喜びを胸の中に広がらせる。

「キス、だいぶ慣れたな」
「うん……当麻君のキスの仕方。覚えたから」
「なんか嬉しい、それ」
「私も。嬉しいよ。だんだん当麻君の色に染められちゃってるんだね」
「もっと染めてやる」
「あっ……」

今度は不意打ちで、キスをしてやった。



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