過去ログ - 上条「…ディアボロ?」11
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49:『究極生物編』:第13話 ◆K/7LL5shls[saga]
2011/03/09(水) 20:46:31.36 ID:5h9o0lE70


欠番個体「そんなモノは……『学習装置』で書き込まれた『摺り込み』に過ぎません」
欠番個体「見れば…アナタは私と同じで…『ミサカネット』に限定的な接続しか果たしていない様に見えます」
欠番個体「そんなアナタにならば…『自分の意思』で『生きる』と言う事の意味が解る筈だと」
欠番個体「ミサカは自分の『妹』への説得を試みます」

―――『鏡の中の自分を殺せるか?』
とは、一体、なんという物語の中で出て来た台詞だったか。
『欠番個体』と『撃滅個体』は同じ『御坂美琴(オリジナル)』から生まれた『同位存在』である。
同じ根を持つ存在として、この黒い装束の『妹』と殺し合いをする事に、
『欠番個体』の少女は『抵抗感』と『戸惑い』…そして『躊躇い』を感じていた。

―――『鏡の中の自分』は殺せない
―――それを破壊しようと思えば、己が手も傷つけずにはいられない。

だからこそ『撃滅個体』へと語りかける『欠番個体』の言葉には、何時に無い『熱』が籠っていた。

―――しかし、そんな彼女の言葉は何の意味も持ちはしない。

撃滅個体「それは『書き込まれたプログラム』に過ぎないかも知れないが」
撃滅個体「俺は、ミサカはその事に対する後悔も疑問もありはしない」
撃滅個体「俺達はプログラムされた通りにしか動けぬ『ロボット』とは違う」
撃滅個体「俺は…ミサカは自分の意思でお前を殺す為にここに居る」

―――『撃滅個体』は、他の『シスターズ』に比べて、圧倒的に『感情豊か』に『調整』されている。
―――『欠番個体』の指摘した様に、『ミサカネット』への接続も限定的であり、それもまた『感情』の成長を促している。
しかし、その『感情』の向かう先は一つだけ。全ては己の『製造目的』を果たす事だけに向けられる。
それはひた向きな『情熱』であり、それは切っ先の様に鋭い『憎悪』であり、
それは炎の様に赤い『怒り』であり、それは溶けた鉛の様な『愛愛情』でった。
他の『妹達』とは違う、『愛憎』を以て、『撃滅個体』は『欠番個体』と対峙する。

撃滅個体「俺は『一方通行』に殺される為だけに存在している『姉妹(モルモット)』共とも違うが」
撃滅個体「生まれて来た意味すら持たぬ『キサマ(できそこない)』とも違う」

撃滅個体「俺は…『シスターズ』である意味『唯一の存在』」

撃滅個体「俺は『ミサカシリーズ』で唯一…」
撃滅個体「『殺す為』に作られた『刺客(ウェポン)』だッ!」




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