51:『究極生物編』:第13話 ◆K/7LL5shls[saga]
2011/03/09(水) 20:54:12.55 ID:5h9o0lE70
―――『絶対能力進化』で殺され続けている『妹達』が、
自分達の事を『ボタン一つで作れる量産品』の『実験動物』と認識している様に、
『撃滅個体』は自分の事を、『欠番個体』…そして『バオー』を殺す為だけに存在する『生体兵器』として認識していた。
『ミサカネットワーク』への限定的な接続は、彼女の『個としての意識の成長』を促しはした。
しかし、そんな彼女には、同じく『ミサカネット』へと限定的にしか『接続出来なかった』、
だが、それ故に『個としての意識』を成長させ、今の様に感情豊かになった『欠番個体』とは、
『ある一点』において『決定的な違い』が存在していた。
―――それは『生まれて来た意味』を、最初から『与えられていた』と言う事である。
撃滅個体「俺は…ミサカは『霞の目博士』に感謝してさえいるぞ」
撃滅個体「この俺を『殺す為』に作ってくれた事をッ!」
『欠番個体』の感情の発芽は、自分が『生まれた意味』を持たない『できそこない』であった事に端を発していた。
一方『撃滅個体』にとってのソレは、自分が『他の姉妹とは違う目的で作られた』事にこそあったのだ。
撃滅個体「俺は他のひと山いくらの『欠陥電気』どもとは違う」
撃滅個体「俺は自らの意思を以て…キサマを殺す為に生まれて来たのだッ!」
―――だからこそ、そんな『撃滅個体』の『感情』は
―――自分の生まれて来た意味へと向けられるのであり
―――彼女は自らの殺意で、『欠番個体』を追うのである。
撃滅個体「さあ……お喋りの時間はここまでだ」
撃滅個体「向かってこい。俺の『姉』よ、『欠番個体』よ」
撃滅個体「ミサカは真っ正面からオマエの全てを叩き潰し、完膚無きまでに破壊してやるッ!」
1002Res/401.27 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。