646:おまけ特別編2:とある当麻の感冒看病 ◆K/7LL5shls[saga]
2011/03/14(月) 01:08:09.01 ID:FYw8sbF80
垣根の唇より自分の唇を離した初春が、ネットリとした粘度の高い視線で2人の来訪者を見た。
この日の、佐天涙子も御坂スミレの不幸は、『獣』の手の中の初春飾利が、
ただ『貪り喰われる』だけの生贄の巫女などでは無くて、『獣』を手懐けるに足るだけの『女獣』と化していた事。
初春「人の情事に乱入しておいて―――なんの『落とし前』も無いのはダメですよね、やっぱり」
初春に見つめられた佐天は、思わずゴクリとツバを飲んで、金縛りにあった様に動けなくなった。
初春とは『親友』をやっていて随分と長い時間になる佐天だが、初春がこんな表情や視線の出来る少女だとは思っていなかった。
まるで、オデュッセーとまぐわう魔女キルケーの如き淫靡さであり、同じ女性である筈の、
それも初春などよりは『その手の事』ではずっと進んだ所に居た筈の自分ですら、思わず色気にクラリと来そうな程だった。
初春「ねぇ…カッキーくぅん?」
垣根「確かにそうだな、ウイちゃん」
2人が、クスリと笑った。
佐天とスミレは思った。マズい…逃げなくてはッ!
逃げなければ…取って喰われるッ!
佐天「さ…さいならーーーーーー」
欠番個体「とんずらこきますとミサカはーーーーーー」
そう言って逃げ出そうとする2人の体を
初春「だーーーめ」
垣根「逃がさねぇよ」
触手の如く伸びた『羽』と『植物の蔦』が捕えたのであるッ!
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