666:おまけ特別編2:とある当麻の感冒看病 ◆K/7LL5shls[saga]
2011/03/14(月) 01:52:23.62 ID:FYw8sbF80
徐倫「―――ママ」
徐倫「―――パパ」
徐倫は小さくその名を呼んだ。
1人は寂しい。ママが恋しい。
そして―――パパが…『ジョータロー』パパが恋しかった。
大きな背中と、大きな手を持った無口なパパは、殆ど彼女の家に居る事は無い。
『お仕事』…『かいよーがくしゃ』って『お仕事』とか、
それ以外にもいろいろな『やっかいごと』で忙しくて、
世界中をいつも飛びまわっているからだ。
徐倫「パパ……」
徐倫はそんな『ジョータロー御父さん』が、
ある時『お土産』としてプレゼントしてくれたヒトデ型のクッションに抱きつくと、
それをぎゅっーーーっと抱きしめた。
徐倫はそれでも、パパの事が大好きだった。
無口で、何時も静かな表情を動かさないパパだけど、
その背中と掌はとても大きくて、そしてとても温かくて、
そんなパパの手で頭を撫でててもらったり、
そんなパパの背中でおんぶをしてもらうのが、徐倫は大好きだった。
徐倫「パパ―――ママ―――」
徐倫「寂しいよ」
そう、か細い声で、徐倫が呟いた―――そんな時であった。
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