792:『究極生物編』:第13話 ◆K/7LL5shls[saga]
2011/03/15(火) 22:08:54.35 ID:ASr/YB6a0
白井「(絶対に許せませんわ…こんな事って…)」
白井「(こんな事ってないですの―――)」
この『緑の地獄』は、今まで彼女が体験してきたあらゆる『鉄火場』とは、
決定的に一線を画する『大残酷』の『大地獄』であった。
『風紀委員』の任務上相手にするのは、
あくまで暴走した『能力者』や『軽犯罪者』が大半で、
この様な『大規模テロ』と相対するのは殆ど初体験だと言っていい。
彼女は『風紀委員』きっての『武闘派』であり、
それ故に『爆弾テロ』や『銀行強盗』とった通常の『風紀委員』の職務外の『荒事』を扱った事もあるが、
それとて、目の前の『大惨事』に比べれば、何て事は無い。
余りにも多い…『死』と『死体』。
助ける事の敵わぬ『被害者』の『呻き』『叫び』『悲鳴』『泣き声』。
その全てが白井黒子の精神をヤスリの目の様にザリザリと削り取って行く。
些か『御坂美琴』へと過剰な『愛情』を抱いていて、
『性的倒錯』のケすら見える白井黒子であるが、
その点さえ除けば、彼女は実に真っ当な『正義感』と『感性』の持ち主である。
正直に言えば、目眩と吐き気が酷く、
今にも地面へとうずくまってしまいたい気分である。
それでも、ディアボロやインデックスへと強がって見せる事が出来るのは、
彼女のタフな根性と、『風紀委員』としての『矜持』故であった。
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