過去ログ - 美琴「極光の海に消えたあいつを追って」
1- 20
2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/03/09(水) 03:46:51.70 ID:SvKeaTpjo
10月30日。
第三次世界大戦が終結した。

極東の大国であるロシアと、日本の一地方都市に過ぎない学園都市の戦いは、後者が前者を一方的に蹂躙するという形で終結した。
学園都市の技術力が遥かに優れているとはいえ、ロシアとて技術大国の一翼を担う国である。
この結果は、世界を大いに驚かせるものであった。

これにより、科学サイドの勢力図は学園都市の優位をさらに盤石にするものへと変化した。


魔術サイドにおいても、情勢は大きく変わっていった。
「右方のフィアンマ」の提唱した『プロジェクト=ベツレヘム』。
これを退けるために、大戦末期においては十字教三大勢力が力を合わせて戦った。
これは史上まれに見ない出来事である。

ローマ正教教皇、マタイ=リース。
イギリス清教最大主教、ローラ=スチュアート。
ロシア成教総大主教、クランス=R=ツァールスキー。

三名の連名により発表された談話では、三大勢力は連合して戦後の復興に尽力するという。
ここに、三大勢力の長い闘争の歴史は幕を下ろしたのだ。


人々は終戦に喜びあい、死者を手厚く葬り、そして戦争による傷痕を癒し始めた。
過去に囚われても仕方がない、手を取り合い、前を向いて生きていこう。
それは生命のうちより湧き出た、半ば衝動のようなものであった。

世界は少しずつ色を変え、そして未来へと進んでいく。
ちっぽけながらも、つたないながらも、少しずつ、少しずつと。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/817.81 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice