過去ログ - 美琴「極光の海に消えたあいつを追って」
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[sage]
2011/03/09(水) 04:03:11.21 ID:SvKeaTpjo
「そんなこんなで上条当麻はクーデターを阻止した立役者なわけですから。
まあ妥当なところで名誉国民、運が良けりゃ叙勲でもされたんでしょうけどねぇ」
「…………………………………………」
レッサーの言葉に、美琴の顔は浮かない。
2週間前に電子ロックの解錠方法を相談してきた時、彼は実際にとんでもないことに巻き込まれていたのだ。
そうとも知らずに、のん気に応対していた過去の自分に腹が立つ。
「あいつ、いつだって人知れず何かでかい事件に巻き込まれてたのね……」
「……ミコト、そもそもあなたはどれくらい上条当麻を取り巻く状況について知っているんですか?」
「どれくらいって……」
美琴は思い返してみる。
出会ったのは今年の初夏。その時はただ腹が立つだけの存在だった。
八月の半ば、『絶対能力者進化計画』を中止に追い込み、妹たちを詩の宿命から救ってくれた。
夏休みの最終日、海原光貴と偽っていた妙な能力者と戦い、こっ恥ずかしいセリフを吐いてくれちゃったりした。
その翌日は謎の侵入者と闘っていたようだし、大覇星祭では気付くと傷だらけになっていた。
イタリアの旅行先で入院したかと思えば、0930事件では謎の襲撃者に追われ、
恐らくフランスからかけてきたらしい電話では謎の人物との会話で記憶喪失が露呈した。
深夜に瀕死の状態で徘徊していたかと思えば、クーデターの中心地から電話をかけてきたりもする。
だが、美琴はそのほとんどについて、詳しくを知らない。
彼も何も語ろうとはしない。
それが彼と自分の距離なのだろうか、と少し寂しくも思う。
目の前の少女はどのくらい知っているのだろうか。
あの少年とよく一緒にいる修道服の少女はどのくらい知っているのだろうか。
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