過去ログ - 美琴「極光の海に消えたあいつを追って」
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212:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[sage saga]
2011/04/08(金) 03:19:29.83 ID:x0DLTDiMo

同時刻。
土御門元春は、突如空に浮くような感覚で目を覚ました。
『ドラゴン』の正体を暴いてしまい、『グループ』のメンバーともども監禁されてから何日が経っただろう。
日付はおろか昼夜の感覚すらも失い、ただ機会をうかがうだけの日々が続いていた。

『空間移動』した時の感覚だと分かるまでにそう時間はいらなかった。
彼と共に飛んできた少女は後ろ手に手錠をかけられた土御門を床に転がすと、一礼して壁際へと下がった。

『久しいな、土御門元春』

「アレイスター……ッ!!」

土御門の目の前には、赤い液体で満たされた巨大な試験管がそびえていた。
中に座すは学園都市の統括理事長。

「……『ドラゴン』について知ったオレたちを、ついに消す決心がついたのか?」

『いいや。確かにあれは秘匿されるべき性質のものだが、あれについて君たちが知ったところで何かが変わるわけでもない。
 君の"口の固さ"については、信用しているというのもある。君を呼びだしたのは全く別の要件だ』

アレイスターの言葉とともに、土御門の手錠が電子音を上げて解錠される。
小型のAIMジャマーが内蔵されたそれは、暗部組織でしか用いられないものだ。



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