過去ログ - 美琴「極光の海に消えたあいつを追って」
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220:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[sage saga]
2011/04/08(金) 03:29:24.81 ID:x0DLTDiMo

「……なんだか、とうまと"みこと"は似た者同士かも」

目を袖でごしごしと拭ったインデックスが美琴へと笑いかける。

「人の名前、覚えてるならちゃんとそっちで呼びなさいよ」

「何のことかな、"短髪"」

「……こんにゃろー、わざとらしいのよ」

美琴がインデックスに躍りかかろうとするしぐさを見せると、インデックスも大げさに身を縮める。
しばらくじゃれあったあと、二人は息を切らせてソファーへと崩れ落ちる。

「……ありがとうね、短髪」

「何がよ」

「私も、決心……というより、覚悟を決めたんだよ」

上条当麻の記憶喪失。
上条とインデックスの間に横たわる闇に、ついに向き直る時がきた。

「とうまが起きたら、ちゃんと謝らなきゃいけないことを謝るんだよ。
 とうまはとうまで隠してたことを苦しく思ってるかも知れないけど、それだって元はと言えば私が押し付けたようなものなんだし。
 ちゃんと全部懺悔をして、許しを乞うて。そうして初めて、私はとうまと対等な関係になれるんじゃないかな」

被害者と加害者。守るものと守られるもの。その関係からようやく抜け出せるのだ。


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