過去ログ - 美琴「極光の海に消えたあいつを追って」
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274:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/04/13(水) 01:38:57.61 ID:8+DuKJRxo
ktkr


275:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[sage saga]
2011/04/13(水) 01:40:25.99 ID:9KzOTW+Oo

ベッドに戻った彼は今は何時だろうと思い、サイドボードにおいてあった目覚まし時計を見た。
カエルを象った可愛らしい時計は、午前8時を指していた。
一度も目にしたことが無いのに即座にそれが『時計』であると看過でき、おまけに見方までわかることに気付き、彼は苦笑する。
記憶喪失と言っても、意外と融通は利くらしい。
以下略



276:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[sage saga]
2011/04/13(水) 01:40:53.06 ID:9KzOTW+Oo

味気ない病人食を食べ終え、彼は着替えることにした。
服を脱いでみて改めて思うのは、自らの傷の多さ。
ぱっと目につく包帯やギプスに覆われている部分だけではない。
いまだ完治していない怪我が至るところに無数についている。
以下略



277:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[sage saga]
2011/04/13(水) 01:41:22.96 ID:9KzOTW+Oo

「どうぞ」

彼が促すと、少女はゆっくりと病室に入ってきた。

以下略



278:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[sage saga]
2011/04/13(水) 01:42:27.46 ID:9KzOTW+Oo

「……御坂さんは、俺にどんなご用事ですか?」

「そんな他人行儀に話さないでよ。私のことは御坂でも、み、美琴でも好きに呼んでくれていいからさ」

以下略



279:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[sage saga]
2011/04/13(水) 01:43:35.05 ID:9KzOTW+Oo

吹寄からのメールはそれ以外にも、毎日一通のペースで送られてきていた。
いずれも罵声混じり(一つとして同じワードが無かったというのが凄い)ではあったが、共通して「早く帰ってこい」というのは同じ。
彼女だけではなく、多くの友人から毎日多くのメールが届いていた。
恐らく着信履歴のほうも同じなのだろう。
以下略



280:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[sage saga]
2011/04/13(水) 01:44:34.40 ID:9KzOTW+Oo

「……ねぇ」

「なんだ?」

以下略



281:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[sage saga]
2011/04/13(水) 01:45:47.93 ID:9KzOTW+Oo

上条の右手にすがりつくように声を上げて泣く美琴に、しばらく上条は戸惑っていたが、
やがてなだめるように空いていた左手で美琴の頭を優しく撫でた。

「ふにゃぁっ!?」
以下略



282:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[sage saga]
2011/04/13(水) 01:46:53.88 ID:9KzOTW+Oo

その後は他愛もない話をして過ごした。
主に話すのは美琴で、上条は聞き手にまわる。
学園都市の事、お互いの交友関係の事、そして妹たちのことなど、話題は尽きない。
何よりも驚いたのは、美琴が『超電磁砲』であるということ。
以下略



283:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[sage saga]
2011/04/13(水) 01:47:20.40 ID:9KzOTW+Oo


ぎゃあぎゃあと騒ぎ立てる二人。
やりとりの端々に違和感はあれど、それでも漂う雰囲気は美琴の記憶に残っているものと似ている。
そして、その雰囲気が美琴に与える影響も。
以下略



284:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[sage saga]
2011/04/13(水) 01:48:31.41 ID:9KzOTW+Oo

その時、がらりと病室の戸が開いた。
すわ騒ぎすぎて隣の病室の部屋の人が怒ったかと思ったが、そうではなかった。
入り口に立っていたのは、修道服の少女。

以下略



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