過去ログ - 美琴「極光の海に消えたあいつを追って」
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)
[sage saga]
2011/04/13(水) 01:52:52.63 ID:9KzOTW+Oo
邪魔をしないように、美琴はロビーでジュースを飲んでいた。
病院内で唯一携帯電話が使えるエリアで、電源を入れる。
着信が約500件。未読メールが約700件。
頭を抱えている間にメールが増える。
後輩からの絶え間ない受信から目をそむけ、彼女は携帯電話を閉じた。
「短髪」
2、3時間ほど経っただろうか、考え事をしていた美琴は、背後から聞こえてきた声で我に返った。
立っていたのはインデックス。
目元は朝出会ったよりも更に赤く、表情はぼろぼろに崩れ、声もしわがれていた。
「……もう、いいの?」
「うん、私だけとうまを一人占めってわけにも行かないからね。
今はかおりといつわがとうまとお話してるんだよ」
インデックスはちょこちょこと美琴の隣に寄り、ソファに腰かける。
「何を話してたの?」
「……今までのこと、これからのこと。それと、ごめんなさい、助けてくれてありがとうって」
「そっか」
それ以上には踏み込まない。
踏み込んでいい領域ではない。
いまだぐすぐすと鼻を鳴らす少女にハンカチを渡すと、美琴は言った。
「顔洗ってきなさいよ。綺麗な顔が台無しよ?」
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