過去ログ - 美琴「極光の海に消えたあいつを追って」
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355:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[sage saga]
2011/04/17(日) 02:51:58.19 ID:6dTTluKVo

「今『グループ』が担っているオシゴトは二つある。
 一つは、『超電磁砲』の体細胞クローンの作製計画の撃滅、及び『超電磁砲』のDNAマップやクローン技術の拡散阻止」

一枚目の資料の表紙には、『第三次製造計画について』と書かれている。

「こちらは今は調査待ち。すぐに手を出せる状態ではないし、オーダーも可及的速やかにというわけでもない」

「しかし、のんびりしている間にクローンが量産されていくのでは?」

資料を流し読みしていた絹旗が言う。
この計画の前身である実験の資料からの引用らしいが、「約二週間で素体と同等まで成長する」と書かれている。
『超電磁砲』は中学二年生、14歳のはずだ。
例えば一月あれば、最大生産能力の二倍は作れることになる。

「既に数えきれないほどのクローンがいるんだ。少しくらい増えたところで対して問題になるとも思わん。
 それよりも、『超電磁砲』がこれに勘付いて特攻していくことのほうが怖いな。
 場合によっては、彼女に接触してセーブを図る必要があるかもしれないな」

土御門の言葉に反論したのは海原という男だ。

「御坂さんはいわゆる『表』の人間でしょう? 彼女に接触するのはルール違反では?」

「あくまで最悪のケースだ。できれば彼女が勘付く前には解決しておきたい。
 ……が、彼女の性格は良く分かっているだろう?
 あの子は『妹達』を見捨てるようなことはしない。それこそ、何を敵に回してでも守ろうとするだろうよ。
 俺たちとしても、誤解を受けて第三位とかち合うようなことはしたくない。だからこそ慎重を期す必要がある」

「なんとかに刃物を持たせるな、ね。あの猪突猛進娘とは二度とぶつかりたくないわ」

過去に『超電磁砲』と因縁があるのか、ツインテールの女、結標がため息をつく。



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