過去ログ - 美琴「極光の海に消えたあいつを追って」
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36:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/03/10(木) 23:19:19.13 ID:PFiwFxcvo
「────はぁーっ……」

美琴は自室のベッドの上で、大の字になって寝ころんでいた。
あまりに多くの理解が困難な事柄を叩きつけられたせいで、頭の中がパンクしそうだ。
整理するための時間が欲しくて、一人にしてもらったのだ。
10777号は再び街へと出て行った。

10万3000冊をその身の内に抱える少女、インデックス。
数多の事件に右腕一本で飛び込んで行った少年、上条当麻。
彼女と彼の関係。

大覇星祭の裏側でマジュツ師が暗躍していただなんて、思いもしなかった。
イタリアで大規模なマジュツ艦隊を沈めただなんて、考えもしなかった。

そして、学園都市が大規模な攻撃を受けた、0930事件。
そこからアヴィニヨン侵攻、イギリスのクーデター、そして第三次世界大戦に至るまで。
その全ての中心に上条当麻がいたことなど、どうして彼女が知ることができただろう。
思えば数週間前、彼が大怪我をしながら夜の街を徘徊していたことも無関係ではないのかもしれない。

彼が体を張っていたのは、彼女やその妹たちの件だけではないことはとうに分かっていた。
それでも、彼女はあまりにも上条当麻のことを知らなさすぎた。

「……見つけたら、今までのこと全部喋ってもらわなきゃね」

胸倉を掴んででも、全部吐かせてやる。
それまでは、全ては棚上げでいい。
よっ、と美琴は上体を起こす。

その時、控えめなノックの音がして、レッサーが顔を出した。

「もうすぐお昼ですよん。ご飯でも食べながら、上条当麻をどうやって探すか考えませんか?」


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