過去ログ - 美琴「極光の海に消えたあいつを追って」
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(千葉県)
[sage saga]
2011/04/24(日) 02:11:56.14 ID:Q7D3+9ivo
「ここがあいつの家……」
しばらくのち、美琴と舞夏はとある高校の男子寮前に立っていた。
美琴の住まう常盤台中学の寮と比べれば格段にグレードの下がるそれの第一印象は、ありていに言ってしまえば、ボロい。
寮の入り口に寮監はいないし、門限なんてあってないようなものだ。
これが一般的な高校生のレベルなのか、と美琴は間違った認識をする。
かつて上条当麻が一方通行との戦いののちに退院し帰宅した際、無意識に我が家と常盤台女子寮を比べ、
「これが格差か……」と呟いたことを、美琴は知るよしもなかった。
今にも止まりそうなボロっちいエレベーターを使って七階まで上がる。
エレベーターから一番遠い角部屋が上条の部屋だ。
その手前の部屋から隣人、土御門元春が出てくる。
「おー舞夏、御坂ちゃん、そろそろ来ると思ってたぜぃ。
女の子二人だけだと大変だろうからにゃー、オレも手伝うぜよ」
「……なんで『ちゃん』付けなんですか」
「舞夏の友人なんてめったにあえるものでもないからにゃー。
馴れ馴れしいほうが親しみやすいかなと思ったんだが、お嬢様にはお気に召さなかったかな?」
「……好きに呼んでください」
「みさかみさかー、兄貴はこういう人種だからなー。
諦めが肝心だぞー」
「はぁ」
美琴は疲れたような声を出す。
余り仲良くしようとは思えない人間とは言え、友人の兄で、アイツの友人だ。
なんとか折り合いをつけないといけないなと自分に言い聞かせた。
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