過去ログ - 美琴「極光の海に消えたあいつを追って」
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(千葉県)
[sage saga]
2011/04/24(日) 02:17:12.88 ID:Q7D3+9ivo
「それは、そんなことはないんだけど……」
「ふふん、そうかそうかー」
消極的にではあるが求めていた答えを得てにまーっとご満悦の舞夏は、嬉々として次の手を打つ。
「じゃあ、まずは馴れ初めを聞かせてもらおうかー」
「馴れ初めって……。ていうか、私が、その、あいつのこと……気になってるって、気付いてたの……?」
「気付くも何も、『常盤台の超電磁砲が高校生に恋をしてる』というのは学舎の園ではもっぱらの噂だぞー?」
その言葉に、美琴は凍りつく。
なんだか今、そら恐ろしい言葉が聞こえたような?
「例えば、寮の前で高校生と逢引をしてたとかー、大覇星祭の借り物競走で高校生を引きずり回したとかー、
9月末にどこかの地下街で高校生とツーショット写真を撮ってたとかー、大勢に目撃されているらしいなー?
それら全てが同一人物相手とあっては、言い逃れはできんぞー?」
くふふ、と奇妙な笑みでこちらを見る舞夏に、美琴はもはや声も出ない。
週明けから、学校にどのような顔をしていけばいいのだろう。
「知らぬはみさかばかりだなー」という舞夏の言葉と共に、美琴は床へと崩れ落ちたのだった。
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