過去ログ - 美琴「極光の海に消えたあいつを追って」
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(千葉県)
[saga]
2011/04/27(水) 01:48:48.24 ID:gloHf2zso
11月20日。
美琴は大きなバイオリンケースを背負いながら、病院へ向けて歩いていた。
音楽の授業で使ったものだ。
彼女が通う常盤台中学とその寮、そしてこれから向かう病院はちょうど三角形を描くように位置している。
バイオリンケースは持ち歩くには不便だが、かと言って寮によるのも面倒だ。
歩く距離は長くなるわ、外出届を出すのも手間だわで彼女は直接向かうことにした。
だが、大きく重さのあるバイオリンケースはとてつもなく邪魔だ。
ベルトを使ってケースを背に引っ掛け、右手に見舞品、左手に鞄を持つのにも大分疲れてきた。
「……あー、やっぱ置いてくれば良かった」
こんな時に頼れる後輩は一端覧祭の準備が切羽詰まっているそうだ。
いくらなんでもそんな時に私用を押し付けるほど落ちぶれてはいない。
「お姉様。奇遇ですね、とミサカはあいさつをします」
そんな折、話しかけてきたのは妹だ。
ただし、服装は常盤台中学のものではない。
普通の女子中学生のように可愛らしい服で着飾っている。
「おっす、ナナミ」
「おや、良く分かりましたね。10032号もお姉様とお買い物へ行ったのでしょう、とミサカは疑問を呈します」
「だってあの子、ネックレスしてるじゃない。
どんな服を着せても一番外側に出してるんだもの、嫌でもわかるわよ」
「彼女にとってあのネックレスは宝物ですから、とミサカは羨ましがります」
「そうよねぇ……」
意中の彼からのプレゼントというのは、XX染色体を持つ人間ならば誰もが心を躍らせるものらしい。
ネックレスを握りしめぽわわんと空想に浸る姿は、立派な恋する乙女だ。
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