過去ログ - 美琴「極光の海に消えたあいつを追って」
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(千葉県)
[saga]
2011/04/30(土) 02:39:25.35 ID:NuUToNWHo
部屋の中へと入った白井は、美琴がベッドの上にいることに気付いた。
積み上げられた本のせいで、入口からは死角になっていたのだ。
「あら、お戻りになってましたの、お姉さ……ま?」
ドアを開けたのに、反応がない。
うたた寝をしている、というよりはベッドへ「倒れ込んだ」ようで、本がぎっしりつまったリュックサックがベッドの隅に放られている。
コートやマフラー、携帯電話もベッドの上に投げ出して、美琴は制服のまま身を丸めていた。
「御坂さん、寝てるんですか?」
「そうみたいですの。ここ最近、根を詰めていらしたので」
熱はないし呼吸も安らかなので、寝かせておけば問題はないだろう。
美琴にそっと毛布を掛け、手の中にあった机の上に置きつつ佐天の問いに応える。
本のタイトルは「記憶障害とその治療法における最新の研究」。
数日前に美琴が読んでいたものと同じく、学園都市の最先端の医療に関わる文献だ。
「これ全部、脳科学に関する本ですよ」
「これは英語で、こっちはドイツ語かなぁ……?
御坂さんってこれ全部原文で読めるのかな? すっごいなぁ」
感心したように呟く友人たち。
「お姉様がお借りしてる本ですから、あまりいじらないほうがよろしいかと。
って、あぁっ!?」
初春が持ち上げた本を山の上に戻すと、バランスを崩したのかぐらぐらと揺れ始める。
三人が支えようとするもそれはあえなく崩れてしまい、ばさばさと本の落下する音が部屋に響いた。
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