過去ログ - 美琴「極光の海に消えたあいつを追って」
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495:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/04/30(土) 02:48:25.19 ID:NuUToNWHo

「それで」

しばしの雑談の後、木山が姿勢を正した。

「そろそろ君が訪ねてきた本題を聞こうか」

研究者としての真面目な顔と、元教師としての柔らかな瞳を美琴に向ける。

「……実は、友人が大怪我をしたの」

少なくなった紅茶で、口を潤す。

「全身ボロボロで、死んでもおかしくないような状態で……。
 でも、目を覚ましてくれた。だけど……」

「何か、問題があったんだね」

「……記憶を、失っていたの」

上条が目を覚ました時の事を思い出し、美琴は俯く。
不安を宿した目と、怯えきった顔。
「何もかも」を忘れてしまったことに気付いた時の彼の表情は、今も目に焼き付いている。
あの時の衝撃と驚愕は決して忘れることは無いだろう。

「以前の大怪我で、、彼は脳にダメージを負っていたの。
 お医者さまの話では、それが悪化したのではないかって」

「ふむ……」

木山はしばらく考え込んだあと、自分のデスクから数枚の資料を持ってくる。

「君のお友達の名前は、ひょっとして『上条当麻』くんだったりするのかな」

「え……?」



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