過去ログ - 美琴「極光の海に消えたあいつを追って」
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501:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/04/30(土) 02:59:14.02 ID:NuUToNWHo

「もう一つ。仮に、運良く彼の記憶を吸いだせたとしよう。
 問題は、それをどうやって彼へとフィードバックする?
 恐らく『学習装置』は使えない。
 『学習』するためのデータと、『記憶』のデータは全くの別物ではないのかな?」

美琴は答えられず、考え込んでしまう。
確かに、ここが一番の問題点だ。

妹達同士であれば、互いの持つ記憶や経験を共有することはたやすい。
あらかじめそれが可能であるように脳構造を整頓・調整されているからだ。
それをされていない上条が、「ネットワーク上からデータを拾う」ということは可能なのだろうか。
誰かの力を借りて行うにしても、一歩間違えば重大な問題を引き起こしかねないようなことだ。
おいそれと行うことはできない。

「試してみる価値があるかどうか、と問われればあるとは答えるが、
 そのあたりの問題がクリアされないことにはな……。
 ……そう言えば、君は常盤台中学の生徒だったな?」

「ええ」

「ならば、同じ学校の『心理掌握』に協力を依頼するのはどうだろう?
 脳波ネットワークを使うと言うまどろっこしい方法を使うよりも、そのほうが早く確実だと思うがね」



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