過去ログ - 美琴「極光の海に消えたあいつを追って」
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52:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/03/10(木) 23:37:16.98 ID:PFiwFxcvo
美琴は一人、街を彷徨っていた。
少し風に当たってくると言い残し、あてもなく街へと飛び出したのだ。

ふらふらとした彼女の足元で、黒い粉末のようなものが渦を巻いていた。
無意識に漏れだした磁力に、砂鉄が反応しているのだ。
普段の彼女なら起こり得ない、軽度とはいえ能力を制御できていない現実。
自らの能力を最大限に活用して得た上条当麻の居場所は、それほどまでに彼女を打ちのめしていた。

水深200m。
水温が限りなく氷点に近いこの初冬のロシアの海では、特殊な装備なしに生命を維持することは不可能だ。
ましてやあの少年は学生服のみで、丸一日以上海中にいるのだ。

美琴は寂れた公園を見つけ、中へと入っていく。
積もった雪も払わずに、ベンチへと座り込んだ。
おもむろに取りだした携帯電話には、上条の携帯の位置座標が表示されたままであった。


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