過去ログ - 美琴「極光の海に消えたあいつを追って」
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556:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/05/07(土) 01:56:59.20 ID:/wapYfXFo

『英雄と末妹』


しゃり、しゃり、しゃり。
小気味よい音が病室に響く。
ベッドに腰かけるのは番外個体、毛布の下で上半身だけ起こしているのは上条当麻。

番外個体の右腕は骨折しているのだが、もう治癒は近い。
動かすのに支障がない手首から先は既にギプスが外されている。

右手にナイフを持ち、左手でくるくると林檎を回していく。
綺麗に一本につながった皮は、彼女の膝に乗せられた皿の上で円を描いた。

「器用なもんだな」

「にひひ、でしょー?
 ミサカたちは軍用クローンだからね、刃物なら果物ナイフからサーベルまで、
 銃火器ならハンドガンから対戦車砲まで、戦車から戦闘機からなんだって動かせるよ。
 『学習装置』のおかげで、文字通り生まれながらにしてのプロだからね」

「……はぁー、すっげぇなぁ」

「特にこのミサカは最後発の個体だから、それに併せてソフト面でもバージョンアップしてるんだよ。
 もちろん、ハード面もね☆」

番外個体は上条のほうに体を向けると、肘でその豊かな胸を強調してみせる。
上条は頬を染め、慌てて顔を背けた。

「ぎゃは、ヒーローさんってば意外と純情なのね☆」

「う、うるせぇっ!!」



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