過去ログ - 美琴「極光の海に消えたあいつを追って」
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559:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/05/07(土) 01:59:42.14 ID:/wapYfXFo

果汁にまみれた手をウェットティッシュで拭う。
番外個体は一瞬腰を浮かし、少しだけ枕元のほうへと移った。

「……ねぇ、ヒーローさん」

「なんだよ」

「どうして、あなたは第一位に立ち向かおうと思ったのかな」

実際に一方通行と対峙した番外個体だから分かる。
レベル5第一位の名に恥じぬその暴力と狂気は伊達じゃない。
数々の対抗策を用意していった彼女でさえ、本気を出したとはいえ演算能力を制限されている一方通行に一方的に蹂躙されたのだ。
ましてや、上条が戦った時の一方通行は脳に損傷を受けていない全盛期である。

上条と一方通行が戦った時の記録は何度も見た。
決して勝算があって戦っているようには見えなかった。
その右手が一方通行の反射を貫通すると分かるまでは、ひたすら防戦一方だった。
それなのに、何故。

「……ひょっとして、お姉様やミサカたちが、そんなに大事だったのかな?」

理由を彼女なりに考えて辿り着くのが、これだった。
命を捨ててでも守りたいと思えるほどの愛情。
彼女には理解しがたい概念だが、これではないか、と思った。
だが。

「う〜ん、どうなんだろ。
 御坂や色んな人の話を聞いてると、一方通行と戦ったのは御坂と知り合った翌日なんだよなぁ」

帰ってきた答えは、常軌を逸していた。



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