過去ログ - 美琴「極光の海に消えたあいつを追って」
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605:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/05/11(水) 01:08:34.32 ID:8N6s3wGgo

「……そう言えば、二人はロシアへ脱出したのでしょう? 戦争の超中心地でしたけど超大丈夫でしたか?」

「いんやぁ、ずっとヒヤヒヤしっぱなしだったよ。なぁ、滝壺?」

「私はずっとはまづらのお世話になってたからそれほどでもないけど、はまづらはきっとずっと大変だったよね?」

「そんなことねーよ。世話になったのはお互い様だし。滝壺がいなかったら俺だって今頃は死んでただろうしさ」

「はまづら……」

(…………なんですかこの空気、超不快です)

いつの間にこの二人の間にはこんなピンク色の空気が漂うようになったのだろう。
ああ、無糖のコーヒーが飲みたくなる。


「第三次世界大戦ではなんだがずいぶんと超オカルティックな現象が目撃されたようですが、何か超面白そうなものは見れましたか?」

「……面白いもんなんてなかったよ。どこへ行っても、どこまで行っても血と硝煙と死と陰謀の匂いしかしなかったさ。
 ただ、まあ、なんというか……?」

そこで浜面は言葉を切る。
彼自身にもどう説明したら良いか分からない。

例えば雪原で助けてくれた、大剣を片手で振るい水を自在に操る「後方のアックア」と名乗った大男。
例えば滝壺の治療をほどこしてくれた「エリザリーナ」という女性。
この二人には共通点がある。

『マジュツ』
エリザリーナは滝壺の治療手段を指して、確かにそう言った。
「科学技術」とも「超能力」とも違うソレを、浜面は確かに見た。

だが、それをどう表現すべきか、浜面には分からない。
学園都市の超能力とは別種の、通常の法則を超越する『未知の法則』。
そんなものの説明など、どうすればよいのか。

とりあえず、見たまま聞いたままを話してみた。
一笑に付されるかと思いきや、絹旗は意外にもそんなことはせず、考え込むようなそぶりを見せる。



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