過去ログ - 美琴「極光の海に消えたあいつを追って」
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733:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/05/28(土) 02:16:28.17 ID:2nJkUX9vo

「これがあなたの"派閥"の出し物なの?」

「ええ。ただこれを見てはしゃいだ男の子が中で足を滑らせて転んでしまって……。
 そんな事情があって、中には誰も入れないようにしていますの。
 ……そちらの方々は、御坂さんのご友人?」

「そうよ。白井黒子……は知ってるわよね。こちらは初春飾利さんと、佐天涙子さん」

「初めまして」

「よろしくお願いします」

「これはどうも。食蜂操祈(みさき)と申します」

彼女にしては珍しく、にこにこと笑いかける。
自分の派閥の出し物に美琴が来てくれたことがよほど嬉しいのかもしれない。

「『心理掌握(メンタルアウト)』と言った方が、通りが良いかもしれませんの」

「御坂さんと同じ、もう一人の常盤台のレベル5の……?」

「ええ。僭越ながらレベル5序列第五位、『心理掌握』を拝命しております。
 それと、常盤台中学の最大派閥の長も務めさせていただいておりますの」

「『派閥』……ですか」

「仰々しい名前はついていても、実体としては同好会やサークル活動の延長と言ったところでしょうか。
 例えば同じ系統の能力者、同じ趣味、同じ専攻。そういった方々が集まって、一つの集合体を形成していますの。
 そして共に語らい、学び、高め合う。そのような集まりのことを『派閥』と言います」

お嬢様学校には、一般人には良く分からない風習があるらしい。
食蜂の説明を半分も理解しないまま、興味は氷の城へと移る。



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