過去ログ - 美琴「極光の海に消えたあいつを追って」
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769:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/06/04(土) 01:27:53.85 ID:QdHwvOEDo

「『超電磁砲』……? いや、これは『妹達』か?」

「『番外個体(ミサカワースト)』と言うそうですよ。
 なんでも『一方通行を確実に壊す』ための個体だとか」

つまりは非正規ナンバー。
『絶対能力者進化計画』に投入された20001号とは全く異なる個体。
年のころはオリジナルよりも上の約16歳相当、能力強度は二億ボルトでレベル4相当。
人間のクローンを作るのにかかる手間を考えれば、一人だけ作りだすというのはひどく非効率的だ。
もしかして、もしかすると。

「……彼女はどうなった? 一方通行が生きているということは、彼女は任務に失敗したのだろう」

「一方通行と共に学園都市に帰還したことまでは彼女に埋め込まれたチップで確認していますが、その後は消息不明です。
 どうにかしてチップを摘出したのではないかと、情報班は推測しているようですが」

「まだ生きて、学園都市にいる……か。どうにかして、彼女と接触したいな。
 あわよくば、芋づる式に一方通行も釣れるかもしれない」

「彼女の捜索の為に、人員を裂きましょうか?」

「いや、いい。一方通行が彼女をどう扱っているかは知らないが、"この顔"の少女に酷い扱いはしないはずだ。
 まずはあいつのお姫様の周りを探ってみよう。
 それよりも、追加されるだろう『妹達』の受け入れ先の調整を頼む。
 生産能力がどれだけかは知らないが、『番外個体』の派遣から一月が経ってる。
 計算上はもう2回『妹達』が生まれてることになるな」

「あまり多くなければいいのですけれどね。
 大人数を動かせばそれだけ情報漏えいのリスクは増えますし」

「……じゃあ、何かあればまた顔を見せる。そっちも何かあれば頼む」

「ええ。……ああ、それと、最後に、元教師としてもう一つ」

きょとんとする土御門に、親船は柔らかく微笑む。

「せっかくのお祭りなんですから、一端覧祭も楽しんでらっしゃい」

「……ああ」


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