過去ログ - 美琴「極光の海に消えたあいつを追って」
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779:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/06/04(土) 01:39:26.34 ID:QdHwvOEDo

「……やっぱり王子様タイプですよね」

「さあ? 普段はいいとこどこぞの兵士Aみたいな方ですの」

「御坂さんの能力すら打ち消すってことは……もしかして、レベル5とか!?」

「…………あー、それが……」

すわ学園都市一のビッグカップル成立か!? と目を輝かす佐天に、白井は首をかしげながら、

「レベル5ではないそうですの。何やらとてもピーキーな能力で、出力は強大でも効果範囲がとてもせまいのだとか。
 お姉様の電撃を消せるのですから、出力としてはレベル5に匹敵するのかもしれませんが」

「御坂さんの電撃を消せるってことはつまり……どういう能力なんでしょう?」

「わたくしも詳しいことは聞いたことがありませんの。お姉様の電撃を打ち消したり、わたくしの空間移動を阻害したり。
 ……ああ、そう言えば"残骸"事件の時、結標淡希の大質量転送の前兆である空間の歪みを『叩いて』消したりもしていましたわね。
 恐らく『能力を打ち消す能力』、ということでよろしいのではないかと」

「やっぱり凄い人は凄い人に惹かれるんですねぇ……」

「あー! もしかして、都市伝説の『どんな能力も効かない能力を持つ男』って!」

「きっと、あの方の事なのでは?」

はー……っと感心したように息を吐く初春と佐天。
まさか都市伝説の正体をこんな所で知る事になるとは。

「なんて名前の能力なんですか? 『能力を打ち消す能力』なんて聞いたことないですよ」

「なんと言いましたかしら……」

九月頭のテロ事件の時か、それとも八月半ばに寮を訪れてきた時か。
どちらかでぽろっと能力名を呟いていたような……。

「……確か、『幻想殺し(イマジンブレイカー)』という名前だったと思いますの」

幻想殺し。能力を殺す能力。
未知の能力に、初春と佐天は胸をときめかせたのだった。



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