過去ログ - 美琴「極光の海に消えたあいつを追って」
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800:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/06/04(土) 02:06:12.93 ID:QdHwvOEDo

「お姉さまは絶対にあなたを許さない。そして、かつてのこのミサカのように『妹達』を傷つけようとはしない。
 そんな最強最悪の"敵"があなたの前に現れた時、あなたはどうするのかな?」

言うまでもなく、御坂美琴は『妹達』と全く同じ顔をしている。
決して傷つけないと誓った範疇に、彼女だって含まれている。

『妹達』と同じ顔を持ち、彼女たちを守り抜く覚悟があり、そしてレベル5という強大な力を持っている。
ある意味では木原数多よりも、垣根帝督よりも、エイワスよりも、そしてかつての番外個体よりも恐ろしい敵。

「……どうすンだろォな」

正直、想像などしたくない。
彼女には「『妹達』を虐殺された」という大義名分があり、自分には「『妹達』を虐殺した」という消せぬ大罪がある。
御坂美琴が断罪と復讐の刃を振りかざした時、一方通行はどのような行動を取るべきなのか。

「…………どうすりゃいいンだろォな」


学園都市第一位の演算能力を持ってしても、最適解は出ない。

 

そんな一方通行の苦悩する横顔を見ながら、番外個体は頭の中のデータベースを探る。
「一方通行への復讐」という目的を行動原理に据えられて作られた彼女は、死亡した全ての個体の死因をプリインストールされている。

(……9982号の死因が、『圧死』じゃなくて、『失血死』なのは、どういうことなのかな?)

わずかな違和感、拭えぬ不信感。
だけども言ったところで仕方がないこと。
彼女が既に死亡しているのは明らかなのだから。

そう結論付けた番外個体は、そのことを自分の心の中へと秘めた。


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