過去ログ - 美琴「極光の海に消えたあいつを追って」
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86:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[sage saga]
2011/03/22(火) 02:50:25.70 ID:Mp2YuaPco

「どうでしょう、御坂さん」

まるで一仕事終えたというような顔で、五和は問うた。

「あー……うん、いいんじゃない……?」

目の前のパーカーはあまりにも前衛的すぎて、学園都市の生徒である美琴にもついていけない。

「じゃあ、さっそくテストね。さあ、着てみて」

「テストって言っても、何をすればいいのかしら?」

「うーん、パーカー一枚でこの夜空の下に出るとか?
 耐水、ということを考えると、冷水に飛び込むのが一番いいとは思うけど」

「冷たいシャワーを頭から浴びてみる、というのはどうでしょうか?」

「……まずはこれを着て寒くないか、ということを試してみるわね」

美琴はセーターを脱ぎ、代わりにパーカーの袖に腕を通す。
身に付けた瞬間、なんだかじんわりと暖かく優しい感触がした。

暖炉の効いた部屋から廊下に出てみる。
上着だけの時はなんとなく肌寒く感じたものの、このパーカーを着ている今は寒さを微塵も感じない。
換気用の窓を開けて、顔を近づけて見た、
身を切るような凍てつく風も、今はただのそよ風でしかない。


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