過去ログ - 美琴「極光の海に消えたあいつを追って」
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885:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/06/12(日) 01:51:32.10 ID:Sj9M+n8No

施設の廊下を進むテレスティーナは、考え事をしつつ表情を歪める。

(あと少しで御膳立ては終わる。
 『最上位個体』も『第三次製造計画』も何もかも、全ては目的を果たすためのただの道具に過ぎねぇ。
 『上』や木原一族のジジイどもが何を考えてるかには興味がねぇ。私の目的の為に利用してやるだけだ)

その表情は、まさに"悪意の塊"。

(てめぇのくだらねぇクローンどもを使って、じぃっくりたぁっぷりと泣き叫ばせてやる。
 涙と鼻水で顔をグシャグシャにしながら、せいぜいイイ声で鳴いてくれよなぁ)

全ては自分の『能力体結晶を用い、絶対能力者をこの手で作りだす』という悲願を無残に打ち砕いた御坂美琴への復讐の為。
その為だけに、テレスティーナはこんな闇の中まで『堕りて』きた。

かつて彼女が開発した、『超電磁砲』の能力を解析して作った駆動鎧。
敗北後も『超電磁砲』を越えることだけを考えて改良を重ね、ついに開発に成功した最新鋭兵器。

約5mの巨躯に大量の弾薬庫を背負い、腹部側面からは飛行の為の半透明の羽が生えている。
通常の腕の他に2本の鎌状の腕を持ち、その先にはガトリングレールガンが取りつけられている。

純粋な工学技術で基となった才能を超えることを目的とし、特に『超電磁砲』を越えることを意識してつけられたその名は、


     『FIVE_Over.Modelcase_”RAILGUN”(ファイブオーバー モデルケース・レールガン)』


(てめぇは散ッ々に絶望させた後に私の最高傑作で跡形もなく吹き飛ばしてやるよ、『超電磁砲』ッ!!)

その夢のような光景を夢想しながら、テレスティーナは闇の中をただ突き進む。


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