過去ログ - 美琴「極光の海に消えたあいつを追って」
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943:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/06/22(水) 01:18:27.73 ID:zxuPn9f5o

12月7日。

午前6時半。
目を覚ましてしまっても起床時刻にはまだ早いこの時間。
時間ぎりぎりまで睡眠を求める者、早くも身だしなみを整え一日に備える者、今日の授業に向けて予習をする者など、過ごし方は人さまざまだ。

そんな中、就寝中にかいた汗を流すべく湯船につかるのは御坂美琴。
今日は特に念入りに体も髪も5回は洗い、全身のケアも欠かさない。
なんせ今日は上条と出かける日だ。
少しばかり気合を入れ過ぎたところで何の問題もない。

清潔なバスタオルで体をぬぐい、真新しい下着だけをつけて丁寧に髪を乾かす。
のりのきいたシャツを纏い、唇にリップを塗り、お気に入りの髪飾りをつけ、とっておきのコロンを少しだけ付けた。
短パンは……迷った末に着用することを決める。
ヘタレる自分に嘆きつつも、女の子はおなかを冷やしちゃいけないのよ! と自らに言い聞かせることにした。

制服着用義務ゆえに普段とあまり変わり映えしない服装にうんざりしつつも、鏡の前でいろいろな角度から自分の姿を眺めてみる。
本当にどこから見ても、いつも通りの自分。
せめて電撃だけは放たないようにしよう。
ため息をついていると、後輩が起きだしてくる。

「お姉様、今日はお早いですのね」

「うん。早く目が覚めちゃってねー。二度寝するには微妙な時間だし、出かける準備しちゃおうと思って」

「今日はどなたとお出かけを? 妹様がたと?」

「んー、そんなとこ」

出かける相手の事を白井に察知されてはとんでもないことになりかねないので、適当に誤魔化すことにする。
が、そんな目論見が顔に出ていたのか、白井はとてつもなく不機嫌そうな顔をする。



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