過去ログ - 美琴「極光の海に消えたあいつを追って」
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946:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/06/22(水) 01:19:58.64 ID:zxuPn9f5o

午前9時。

朝食を終えた上条は真新しい制服に身を包み、病院の玄関前で美琴を待っていた。
今年入学したばかりなのに何故制服が真新しくなっているかと言うと、かつてロシアの海辺で発見された時、彼の学生服は右腕部分の袖がごっそり無くなっており、
ついでに言えば天使の氷像から引き剥がすことができなかった学生ズボンは今も北極海を漂っているからである。
そんなわけで入院中に仕立て直して貰ったのだ。

今日の彼はきちんとYシャツを着こみ、学生服の前のボタンも止めている。
なんだか妙に窮屈な気もするが、制服と言うのは得てしてそんなものだろう。

病院の前の縁石に座り、上条はぽちぽちと携帯電話のキーを打つ。
綺麗になった外装の携帯電話に揺れるのはカエルのストラップ。
美琴に拾われ、修繕して返してもらったもの。


【TO】御坂
【sub】おーい
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まだですかー


約束は8時半。
たいがいの学校は9時開場であり、この時間に出発すれば余裕を持って間に合うはずだった。
12月初旬であり、コートとマフラー、手袋がなければやっていられない。
縁石の冷たさですっかり尻が冷えてしまった。


【FROM】御坂
【sub】ごめん!
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あと3分!

 


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