過去ログ - 美琴「極光の海に消えたあいつを追って」
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950:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/06/22(水) 01:22:10.70 ID:zxuPn9f5o

人ごみに飛び込んでしまった二人は人の流れに押し流され、美琴は危うく上条から引き離されかける。
その寸前、伸びてきた上条の手がぱしんと彼女の手を取った。

「大丈夫か?」

「う、うん」

「はぐれても嫌だしさ、しばらく手つないでようぜ」

どきりと心臓が跳ねる。
……本当にこいつは、人の心を飛び跳ねさせるのが上手い。
そんな内心が顔に出てたのか、上条がわずかに申し訳なさそうな顔をする。

「あー……もしかして御坂、そういうの気にするタイプ?
 だったら服の袖でも掴んでてくれりゃいいけど」

「……いい」

手をぎゅうっと握り返して、呟く。

「別に気にしないから、これでいいわよ」

「……そっか」

心臓の鼓動が手を介して伝わらないように祈りながら、美琴は手を握る力を強めた。
人ごみを抜けてはぐれる心配が無くなっても、しばらく手は繋がれたままだった。



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